ばあちゃんの塩むすび  【ぺえ38歳】

今はなき、ばあちゃんの味。
小学生の頃、終末になると決まって、母の実家であるばあちゃんの家に泊まりにいっていました。私の兄と母の姉の子供達が、揃うとよりにぎやかでした。1つ上のいとことは、姉妹のように仲が良く、ばあちゃんの家に泊まっては一緒にお風呂に入り、寝床で遅くまでお喋りしていました。
ばあちゃんの家は、農家で米や野菜、果物を作っており収穫を手伝うのも恒例の行事でした。私は、食が細かった為、ごはんを残すことが多かったのですが、ばあちゃんが作る塩むすびだけは特別でした。何の変てつもない、塩味のおにぎりなのですが、とても大きいのです。顔が半分隠れてしまいそうな位です。焙った海苔を1枚まいて、ほんのり塩味で、食欲が増してきます。塩むすびだけは、ペロッとたいらげました。小学校高学年で、遠方に引っ越した後も夏休みや冬休みには泊まりにいき、塩むすびを作ってもらいました。そんなばあちゃんも持病が悪化し、認知症も発症して、以前のばあちゃんのようではなくなってしました。私が社会人になると仕事が忙しく、ばあちゃんに会うことも少なくなった頃、ばあちゃんは他界してしまいました。
お店では、色々な具材のおにぎりが売られていますが、今でも私は断然、おおきな塩むすびが忘れられません。https://datumou-site.com/